DNAと自殺の因果関係は?

2006年に成立された【自殺対策基本法】に、「自殺は社会的要因によって追い込まれた末の死である」と明確に定義されています。

2009年7月、鳩山邦夫元総務大臣が講演で発した次の言葉に、多くの批難が集まりました。

「自殺は何らかのDNAが働いている」

当時、日本では自殺者が年間3万人を超え、社会的にも深刻な問題になっていました。

そこにこの発言は、自殺には遺伝性があるとの誤解を生じさせかねないのです。

 

単なる偶然?

 

ヘミングウェイ

hemingway

文豪ヘミングウェイが猟銃自殺したのは、1961年。

彼の父親、妹、弟、姉も自殺しているのです。

更には、孫娘でハリウッド女優だったマーゴも自ら死を選んでいる。
 

ウィトゲンシュタイン

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イギリスの哲学者ウィトゲンシュタインも、4人の兄がいましたが、そのうち3人が自殺しています。

本人も生涯、自殺衝動と戦っていたと語っていました。
 

沖田浩之

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日本では、タレントの沖田浩之が1999年に首つり自殺しました。

祖父、父、兄も自殺を遂げています。
 

医学的に見た遺伝子

dna

2014年8月に、ある研究論文が医学誌に掲載されています。

それは、「米ジョンズ・ホプキンス大の研究チームが自殺を図る人々が共通して持つとみられる遺伝子変異を特定した」というものでした。

報告によると、研究者が共通遺伝子を求め調べた結果、自殺が多発している家系に行き当たったというのです。



 

自殺原因の現状

自殺死亡率は、「健康問題」が最も高く、次いで「経済・生活問題」、「家庭問題」、「勤務問題」などが高くなっています。

健康問題の中でも、うつ病などの精神疾患が自殺原因のトップです。

ある家系調査によると、1人のうつ病患者を中心に、その家系の中にうつ病にかかった人がどれくらいいるかを調べたところ、
 
  • 子供、兄弟、姉妹で10~20%
  • 甥や姪では2~3%
という数字が出ています。

これは、一般の人のうつ病の発病率に比べると、非常に高い確率だそうです。
 

まとめ

自殺と遺伝子の因果関係は、医学的には証明されていません。

しかし、過去の実例や統計が出ている事実も、決して無視することはできないでしょう。
 

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